オランダの木靴

昔ラジオで聞いた話です。

あるOLがヨーロッパに旅行に行きました。いろいろなところを回って楽しい旅でした。途中オランダに寄ると本当に履けそうな、かわいい木靴があったので、話の種に買って帰りました。

いろいろな所を回って家路に着きました。家に帰りついた時はもう夜になっていました。家にはお父さんとお母さんと弟が待っていました。彼女は家族とヨーロッパでの土産話に花を咲かせました。オランダで買った木靴を出し見せました。彼女が木靴を履いてみると簡単に足にはまりました。ふざけて『お父さんも履いてみたら』と言うと普段はこういう事をしないお父さんも『それじゃ履いてみるか』と履いてみました。

木靴は以外と簡単に履くことができました。お父さんはみんなに『このまま会社に行ったらおかしいだろうな』と言ってふざけて見せました。そのまましばらく話し込んでいたら、彼女は『お父さんそろそろ脱いでよ』と言いました。木靴を脱ごうとしたのですが木靴は足に食いついたようにぴったりはまって脱げませんでした。

彼女は『お父さん、もうそろそろ靴を脱いでよ』と笑いながら言いました。お父さんが脱ごうとしても木靴はびくともしません。お父さんはだんだん焦ってきました。しかしどうやっても木靴は脱げません。

体が大きく、力の強い弟が、力いっぱい木靴を引っ張り脱がそうとしました。しかし、びくともしません。弟がお父さんの体を後ろから抑え、お母さんと彼女が力いっぱい木靴を引っ張り、脱がそうとしても木靴は脱げません。どうやら足がむくんで脱げなくなったようです。

家族は次の日の事を考えるとぞっとしました。誰かがお湯をかければ良いんだと言いました。お父さんは反対しましたが、木靴にお湯をかける事にしました。お父さんは『熱い、熱い』と言いましたが、家族はどんどんお湯をかけました。しかし木靴はびくともしません。

弟が『燃せば良いんだ』と言いました。最初、お父さんと彼女は反対しましたが、他に方法がないので、庭に焚き火をし、木靴を燃すことにしました。体を後ろから弟が抑え、足をお母さんと彼女が火の中に入れました。『熱い!!熱い!!』と叫びましたが、火の中に入れました。木靴は少し焦げたけれどまったく脱げません。

みんなへとへとになってしまいました。次の日の事を考えると不安になりました。でも、もう遅くなったし、よい知恵も無いので木靴は、そのままに足にはめたまま寝る事にしました。

次の朝、お父さんが起きてみると木靴は脱げていました。そうです、体を横にしていたので足のむくみが取れ、木靴は自然と脱げたのでした。あとには、お湯でふやけ、火で焼け焦げた木靴と、足をやけどしたお父さんが残りました。

<おしまい>
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オランダの木靴 への1件のフィードバック

  1. Unknown より:

    悲しいお父さんですね・・・

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