間際の老人

 昔々ある所に小さなお店がありました。その店の奥には今にも天に召されそうな老人がいました。
彼は床について周りには子供・孫たちがすすり泣きながらじっと様子を見ています。

 老人は弱々しい声で『家内はおるか?』と聞きました。
家内は『はい、あなた私はここに居ます』と半分泣きながら答えました。

 老人は弱々しい声で『長男はおるか?』と聞きました。
長男は『はい、お父さん僕はここに居ます』と半分泣きながら答えました。

 老人は弱々しい声で『次男はおるか?』と聞きました。
次男は『はい、お父さん僕はここに居ます』と半分泣きながら答えました。

 老人は弱々しい声で『三男はおるか?』と聞きました。
三男は『はい、お父さん僕はここに居ます』と半分泣きながら答えました。

 老人は次々に子供たちを呼びました。
さらに老人は次々に孫の名前を呼び始めました。

そうして全員の名前を呼んだあとすくっと立ち上がって大声で
『それじゃ、店は誰がやっているんじゃ!!

<おしまい>
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